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episode7 「別にお前らが要らなくなったわけじゃねぇ」

Author: 小鳥遊梓
last update publish date: 2026-07-19 18:00:42

 その前に。

 拳が全力で放たれるより前に、疾走を開始した。攻撃を躱してその隙を狙う。当初はその方針でいたが、そもそも全力で拳を放つに至らせなければいいのではないかと。彼の全力の一撃は大振りである。振るうにはどうしても時間を要し、且つ軌道も読みやすい。ならこちらから距離を詰めて拳を放つタイミングも縛ることが出来れば、優位性を持てるはずだ。

「何ぃ……?」

 実際に私から動いたことに効果はあった。彼の中では自分から攻め入ることを想定していただろう。その程度で狼狽えるわけではないだろうが、腰を据えた全力の一撃。それを以て攻め入る前に私から距離を詰められてしまったことで、それに対応せざるを得なくなってしまった。

 反撃の一撃は分かりやすい顔面への拳だった。カウンターとしては定番の部位。相手の勢いを利用するに当たって、顔面への一撃ほど強力な返しはない。返された威力によっては、戦闘不能にすら出来る。間違えなく、彼の腕力で顔へカウンターが決まれば私は気を失うだろう。

 ただ、それは成功していればの話だ。カウ
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